どうも、存在自体がわいせつ物のような「すずイルカ」(@suzu_iruka)です。
最近になって「エモい」という言葉をよく耳にするようになったのですが、皆さんはどうでしょうか?
個人的には
「あっ、もうヤバいいいいい!!エモすぎるよおおおお!!!」
と、懸命に訴えかけられても、残念ながらあまりピンとこないのです。
これよりもっとスゴい人だと、
「んああぁぁぁぁぁ!!!もう、ムリムリムリムリっ!だめだって!!!うぁはァァァァンん!!!」
という感じになると思うのですが、僕の頭の中ではAVのあえぎ声で再生されてしまって、下半身のほうがピンときてしまうのです。
ここで、ようやく気づきます。
僕はただ「エロい」だけで「エモさ」は0なんだと。
もっと言っていまえば、自分の得意なことも自慢できることも0で、取り柄とか長所とかカッコいいとか頭が良いとかも全部0。
オールorナッシングではなくて、
ナッシングandナッシングな自分だと気づくのです。
今回お話しさせていただくのは、そんな僕が当時大学生だった頃に「自分の取り柄を1つだけでも作りたい」と思ったことから、なぜか「エロいことを極めよう」と考え、性癖偏差値の限界に挑戦した壮絶な物語です。
(ここから冒頭の10秒間はプロジェクトXのテーマ曲、中島みゆきさんの「地上の星」を流しながらお読み下さい。)
僕(すずイルカ)のエモさは0
出典:pixabay(※僕じゃないです)
すずイルカ、当時21歳。
大学入学当初はイケてるパリピになることを夢見るが、あえなく挫折。
そんな中、幸運にも仲の良い友達と巡り合うことはできるが、彼(僕)には他の人が自慢できるような「得意なこと」とか「好きなこと」とかがほとんど無かったのだ。
周りの友人と嫌でも比べてしまう自分。
迫りくる劣等感の嵐。
襲い来る罵声と暴力。
負けるな俺はホーリーナイト
千切れそうな手足を引きずり なお走った
見つけたこの家だ
引用:BUMP OF CHICKEN『K』より
途中からBUMP OF CHICKEN風になってしまいましたが、
要するに、
・「得意なこと」とか「好きなこと」などの、相手に自慢できるものや語れるものが無かった。
・感情的になることが少なかったので、エモさの能力値が0
だったのです。
そこで、僕はこう思ったのです。
「何か自分の取り柄と呼べるものを1つだけでもいいから欲しい!」と。
色々と悩んだ挙句、僕が浪人時代に比較的マイナーな「ケモノ」と呼ばれるジャンルに足を踏み入れていたこともあって、「性癖偏差値の限界に挑んでみよう(?)」と考えるようになったのです。
完全に意味が分からないと思いますが、当時の僕は「これは革新的なアイデアだ!」と自分で自分を絶賛していました。アホです。
では、その「性癖偏差値」って何なのよ?という方のために、【この先の人生において何の役にも立たない、どうでもいい情報】を簡単に説明させていただきたいと思います。
性癖偏差値の限界を目指せ!
そもそも、性癖偏差値とは…?という疑問に関してですが、これはもう至極簡単です。
誰が作成して下さったのかは分からないのですが、2015年頃の2ちゃんねる掲示板で話題になった【性癖偏差値2015をつくろうぜ】というスレが立てられた時の書き込みを画像化したものを見て頂ければ、何となく理解して頂けると思います。
数字が高くなればなるほど、より上級者向けの性癖となっております。
(この項目の中で1つでもグッとくるものがあれば、その偏差値に該当するという感じでいきますね。)
引用:Google画像検索
ちなみに、僕が高校生の時の性癖偏差値は58。
浪人していた時で60でした。
ただ、限界を目指すとなれば、本気でやらなければなりません…。
その後の人生を左右することになる、カイジに匹敵するほどの「大きな賭け」なのです。
「勝たなきゃ誰かの養分…。」
引用:『賭博黙示録カイジ』著:福本伸行
そう。この戦いに勝利してこそ、大きな意味があるのです。
僕という人間を構成する、アイデンティティーの1つになるのか?
はたまた、平々凡々な性癖でしか抜けない人間で終わってしまうのか?
己の威厳を賭けて、自分の竿を握ったのです!!!(最低)
立ちふさがる上級性癖の強敵たち
勝負の世界は残酷で厳しいもの…。
そう安々と勝利の女神は微笑んでくれません。
愚かにも、いきなり最高偏差値ジャンル【ドラゴンカーセックス】で抜こうと思ったのですが…。
意外にも…
いや、無理でした。
ドラゴン同士のセックスだったら気持ちよく「滅びのバーストストリーム」を放つことができるんですけど、ドラゴン×車というがちょっとキツかったのです。
純粋に「鉄の塊にアレを突っ込んで痛くないのかな…?」って思ってしまったことが主な敗因かも知れません。
しかし、勝負はまだまだ始まったばかりです。
次ぐらいでビシっと決めることができれば、自称「性癖マイスター」と名乗っても恥ずかしくは無いでしょう。(前提がおかしいですが)
次に待ち構えるのは、【オートアサシノフィリア】か【拷問(強)】です。
僕は流血系・グロ系に対してあまり耐性がないので、上記の【拷問(強)】だと僕の息子が「起立!」してくれないでしょう。
となると、言葉の意味自体が謎のベールで包まれている【オートアサシノフィリア】で勝負するしか無さそうです。
攻略するには、まずは相手を知ることからですからね。
意味について調べてみると、「自分がこ◯されることに性的興奮を覚える性的嗜好の事」と出てきて、「…おぉ!世界は広いね!!」ってなりました。
物は試しで想像してみたのですが、竿が急速に縮小していくのが分かります。
イキそうな時に格納するには便利かもしれません。
「せめて偏差値70ぐらいはいかないとマズイのではないか…」という焦りとともに、気合を入れて頑張ってみたのですが、そもそもそれらに該当するオカズ自体が少ないこともあって、僕の息子は縮こまったままです。
「…頼む!!息子よ、反応してくれ!!!」
このときはもう必死でした。
勝利の女神は微笑むのか?
65ぐらいまできて絶望しかけていた時、やっと希望の光が見えたのが64です。
その中でも「これは抜けそうだぞ!」と思えたジャンルが【スライム娘】と【獣姦(獣×自分)】でした。
超マニアックな話でとても申し訳ないのですが…。
【スライム娘】に関しては、ロリコン漫画界の巨匠と言われる、あかざわRED先生の商業誌『ろりパコ ぶらっくぱぁーるず!』に収録されている「おいしいごはんのあるまち」でなぜか出てきてましたし、
【獣姦(獣×自分)】に関しては、それまでオカズとして使用したことはなかったのですが、自分のスマホにイルカのムフフな画像を保存していたぐらいだったので、イケるかも…と思ったのです。
善は急げということで、さっそく勝負を仕掛けます。
徐々にスピードを早め、ラストスパートに向かって全力疾走。
長年積み上げてきたストレッチパワーが股間に集中してくるのがわかります。
その後、若干の息苦しさを感じるとともに、僕の脳内ではゆずの『栄光の架橋』が流れ始めるのです。
(途中から)
決して平らな 道ではなかった
けれど確かに 歩んで来た道だ
あの時想い描いた 夢の途中に今も
何度も何度も あきらめかけた
夢の途中
引用:ゆず『栄光の架橋』
ここまでたどり着くまでの間…。
くじけそうになりながらも、必死に自分を奮い勃たせてきました。
最後まで頑張れたのは、それだけ自分のSAO(竿)を握ってきたからではないか。
そんなことを思い返しながら、サビの冒頭に入る前にフィニッシュした僕は、今までの自己最高記録を更新できたことへの喜びを全身で感じたのです。
「とうとうここまで成し遂げた」(?)と。
当初、目標としていた数字は下回ってしまったけれども、「自分の中の取り柄の1つ」として手に入れた、性癖偏差値64という称号。
本当に下らない称号なんですけど、そのお陰か「エロいこと」をポジティブに捉えられるようになったりしました。
大抵の場合、偏差値と言う言葉を聞くと能力・区別的なイメージを持たれてしまうかもしれませんが、性癖偏差値に関しては「許容値」と言い換えられると思うのです。
「僕はここまで大丈夫でしたから、そのジャンルも全然アリだと思いますよ!」みたいな。
「うわっ、分かる~!良いですよねぇ、それ!!」と多くの人と共感できる数値みたいな。
僕の勝手な妄想にしかすぎませんが、そういう視点を手に入れることができたということだけを踏まえても、大学生の時に性癖偏差値の限界に挑戦して良かったと思えました。
そんなどうでも良いことを部屋の片隅で竿を握るたびに思い返すのです。
(ここからは、プロジェクトXのエンディング曲『ヘッドライト・テールライト』(中島みゆき)を流しながらお読み下さい。)
新たなる挑戦
限界への挑戦から4年後の現在。
すずイルカはあれからどうしているのか…?
「ドラゴンカーセックスに関するオカズがもう少し増えたら、イケそうな気がするんですけどね…。」
「また、それとはまた別の新しい挑戦として、最近では一番気持ちの良い最高のオナ◯ーについて研究しているのです。」
「自分を含めた非モテの人たちの欲望を開放し続けることが、自分の使命なのでは…と思います。」
「自分の挑戦はここで終わりではなく、ここからがスタートなのかもしれません。」
そう。
最低なことを平然と語る男の目は、あの頃と同じようにイキイキとしていたのだった。
…最後まで駄文を読んでくださり、本当にありがとうございました。
コメント