『秒針を噛む』の歌詞と意味を徹底考察!内容は最高級の失恋ソング?

感動系

“ずっと真夜中でいいのに”の歌い手「ACAね」さんが歌う『秒針を噛む』という曲が最高すぎたので、今回はその歌詞と意味について考察していきたいと思います。

 

感情を揺さぶる歌詞と力強くも可愛らしい声。

加えて、歌詞にマッチした独特なMV。

1度聞くだけでは物足りず、何度でも聞きたくなってしまう1曲です。

 

この贅沢すぎる1曲に込められた意味とは何なのか?

一個人の考察になりますが、紐解いていきたいと思います。

 

 

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『秒針を噛む』の歌詞を全文紹介

 

秒針を噛む』の詳しい意味を考えていく前に、まずは歌詞全文を紹介していきたいと思います。

 

皆さんも歌詞を見ながら、どのような意味になるか考えてみてくださいね!

 

 

 

作詞:ACAね

作曲:ACAね,ぬゆり

映像:Waboku

 

【1番】

 

生活の偽造 いつも通り 通り過ぎて

1回言った「わかった。」戻らない

確信犯でしょ? 夕食中に泣いた後

君は笑ってた

 

「私もそうだよ。」って 偽りの気持ち合算して

吐いて 黙って ずっと溜まってく

何が何でも 面と向かって「さよなら」

する資格もないまま 僕は

 

灰に潜り 秒針を噛み

白昼夢の中で ガンガン砕いた

でも壊れない 止まってくれない

「本当」を知らないまま 進むのさ

 

このまま奪って 隠して 忘れたい

分かり合う○ 1つもなくても

会って「ごめん。」って返さないでね

形のない言葉は いらないから

 

【2番】

 

消えない後遺症「なんでも受け止める。」と

言ったきり もう帰ることはない

デタラメでも 僕のためじゃなくても

君に守られた

 

目も口も 意味がないほどに

塞ぎ込んで 動けない僕を

みつけないで ほっといてくれないか

どこ見ても どこに居ても 開かない

 

肺に潜り 秒針を噛み

白昼夢の中で ガンガン砕いた

でも壊れない 止まってくれない

演じ続けるのなら

 

このまま奪って 隠して 忘れたい

分かり合う○ 1つもなくても

会って「ごめん。」って返さないでね

形のない言葉は いらないから

 

縋って 叫んで 朝はない

笑って 転んで 情けない

誰のせいでも ないこと

誰かのせいに したくて

「僕って いるのかな?」

本当は わかってるんだ

見放されても 信じてしまうよ

 

このまま 奪って 隠して 忘れたい

このまま 奪って 隠して 忘れたい

 

このまま 奪って 隠して 話したい

分かり合う○ 1つもなくても

会って「ごめん。」って返さないでね

「疑うだけの 僕をどうして?」

救いきれない 嘘はいらないから

 

ハレタ レイラ

 

 

 

以下、【秒針を噛む】のMVになります。

 

 

 

 

『秒針を噛む』1番の歌詞の意味

 

お待たせいたしました。

それでは1番の歌詞から意味を考察していきたいと思います。

 

生活の偽造 いつも通り 通り過ぎて

1回言った「わかった。」戻らない

確信犯でしょ? 夕食中に泣いた後

君は笑ってた

 

 

さて、冒頭の歌詞から『生活の偽造』と始まりますが、これは「君」との生活の中で、お互いの気持ちにズレが生じつつも、それをひた隠しにしながら日々を過ごしている様子が伺えます。

 

その気持ちというのを表現するのであれば、「君」からの「表面上の好意」もしくは「偽りの愛情」ではないでしょうか。

 

理由としては、自分(私)の目線から見た「君」は『確信犯』であり、夕食中に泣いたと見せかけておいて、その後に笑っていた…とあるからです。

 

 

前文の『1回言った「わかった。」』というのは、「君」のほうから突然切り出してきた別れ話に対して、私が1回だけ答えた「わかった。」だと推測いたします。

 

続く歌詞『戻らない』という言葉が指すのは、「二人で過ごした時間」か「二人の関係性」のどちらかでしょう。

 

以上をまとめると、以下のようになると思います。

 

 

表面上の好意と気づきつつも、お互いに見て見ぬふりをして過ごす毎日。

そんなある日、夕食中に「君」の方から別れ話を切り出してきた。

それに対して自分(私)は1回だけ「わかった。」と答え、もう以前のように戻らないことを悟る。

 

「君」はすまなそうな様子をしているけど確信犯だったでしょ?

泣いたあとに笑っていたからね。

 

 

 

「私もそうだよ。」って 偽りの気持ち合算して

吐いて 黙って ずっと溜まってく

何が何でも 面と向かって「さよなら」

する資格もないまま 僕は

 

 

訳していきます。

 

強がって「私もそうだよ(=別れたかったよ)。」と、本当の気持ちではない偽りの気持ちを寄せ集めた言葉を「君」に向かって吐きだしては黙りこむ。そのたびに靄(モヤ)のかかった感情がずっと溜まっていくのだ。

 

何が何でも、「君」に面と向かって「さよなら」をする資格もないほど、本当は「君」のことが好きだった僕(私)は、

 

 

灰に潜り 秒針を噛み

白昼夢の中で ガンガン砕いた

でも壊れない 止まってくれない

「本当」を知らないまま 進むのさ

 

 

空想の中で灰色の世界に潜り込み、「君」との時間を止めるようにガンガンに砕く。

それでも、「現実の時間」は壊れないし、止まってくれない。

 

お互いに「本当の感情」を知りえないまま、時間は進むのさ。

 

 

※補足説明

 

白昼夢とは?

日中、目を覚ましたままで空想や想像を夢のように映像として見ていること。また、そのような非現実的な幻想にふけること。

引用:デジタル大辞典

 

というのは「白昼夢」という言葉に合わせて訳しましたが、グレーという言葉に言い換えて訳すと「容疑者について有罪の場合はクロ、無罪の場合はシロ」と表現することから、「疑わしい、疑念」という意味合いも含まれていると考えられます。

 

 

また上記の「本当の感情」というのは、

「君」の場合で考えれば「別れたい」という感情がそれにあたると推測されます。 (=しかし、表面上は好意が残っているように見せかけているから「確信犯」だと思われている。)

 

 

「私」の場合は「君」の逆で、本当は「愛しているから別れたくない」のだけど、表面上は「偽りの気持ちを合算して、私もそうだよ(別れたい)」と答えていることから、お互いに知り得ることはないという訳をしました。

 

 

 

このまま奪って 隠して 忘れたい

分かり合う○ 1つもなくても

会って「ごめん。」って返さないでね

形のない言葉は いらないから

 

 

(できることなら、あなたとの記憶を)このまま奪って、隠して、忘れたい。

(たとえ)分かり合えるような◯が1つもなく(別れたとし)ても、

(再度)会ったときに「ごめん。」って返さないでね。

形のない言葉(=中身のない偽りの言葉)はいらないから。

 

 

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『秒針を噛む』2番の歌詞の意味

 

続けて2番の歌詞も意味を考察していきたいと思います。

 

 

消えない後遺症「なんでも受け止める。」と

言ったきり もう帰ることはない

デタラメでも 僕のためじゃなくても

君に守られた

 

 

以前「君」が言ってくれた「何でも受け止める。」という言葉が

後遺症のように頭から消えない。

別れてしまった今では、そんな「君」が帰ることも、もうない。

 

かつての言葉がデタラメでも、たとえ僕(私)のためじゃなくても、

君に守られたという事実は変わらないよ。

 

 

目も口も 意味がないほどに

塞ぎ込んで 動けない僕を

みつけないで ほっといてくれないか

どこ見ても どこに居ても 開かない

 

 

目も口も意味がなく思えるほどに気持ちが塞ぎ込んで、動けなくなってしまっている僕(私)。

どうか見つけないで、ほっといてくれないかな。

どこを見てもどこに居ても、気持ちが改善されないんだ。

 

 

肺に潜り 秒針を噛み

白昼夢の中で ガンガン砕いた

でも壊れない 止まってくれない

演じ続けるのなら

 

 

いっそのこと、白昼夢の中で肺に潜り込み、自分の時(=命)を止めるためにガンガンに砕いてみた。

でも、現実的に壊れないし、止まってもくれない。

人生を演じ続けるのなら…。

 

 

このまま奪って 隠して 忘れたい

分かり合う○ 1つもなくても

会って「ごめん。」って返さないでね

形のない言葉は いらないから

 

 

(できることなら、あなたとの記憶を)このまま奪って、隠して、忘れたい。

(たとえ)分かり合えるような◯が1つもなく(別れたとし)ても、

(再度)会ったときに「ごめん。」って返さないでね。

形のない言葉(=中身のない偽りの言葉)はいらないから。

 

 

縋(すが)って 叫んで 朝はない

笑って 転んで 情けない

誰のせいでも ないこと

誰かのせいに したくて

「僕って いるのかな?」

本当は わかってるんだ

見放されても 信じてしまうよ

 

 

誰かにすがったり叫んだりしても、気持ちに日が差すような朝はこない。

笑って転んだりしても、情けないとしか思えない。

 

誰のせいでもない事を

誰かのせいにしたくなってしまう。

 

「僕(私)は、「君」にとって必要だったのかな?」

本当はその答えもわかっているんだ。

 

たとえ見放されたとしても、かつて「なんでも受け止める」といってくれた言葉を信じてしまうよ。

 

 

 

このまま 奪って 隠して 忘れたい

このまま 奪って 隠して 忘れたい

 

 

このまま(君と過ごした思い出を)奪って、隠して、忘れたい。

このまま(君と一緒にいたい気持ちを)奪って、隠して、忘れたい。

 

 

このまま 奪って 隠して 話したい

分かり合う○ 1つもなくても

会って「ごめん。」って返さないでね

「疑うだけの 僕をどうして?」

救いきれない 嘘はいらないから

 

 

このまま「君」を奪って、隠して、「本当の気持ち」を話したい。

たとえ、分かり合えるような◯が1つもなかったとしても、会ったときに「ごめん。」とだけは返さないでね。

「疑うだけの僕(私)をどうして好きになったの?」

 

お互いに、救いきれない嘘はいらないから。

 

 

ハレタ レイラ

 

雨上がりの夜に惚れてしまった私。

 

 

ここで「ハレタ」というのは、【晴れた】と【腫れた】の2つの意味で捉えました。

晴れた】というのは、天気の晴れ以外にも、「心の曇りが消える(気が晴れる)」、「疑いが晴れる」、「雨が上がる」という意味もあります。

 

どの意味でも通じそうな気はしますね。

 

また、【腫れた】のほうは、「惚れた腫れた」の形で「恋に夢中になっていることを強めて言う言葉」になります。単に【腫れた】だけだと、皮膚が炎症を起こしている意味にしかなりませんし、多少強引ではあるんですけどね。

 

 

 

最後、「レイラ」に関しては2つの意味があります。

 

1つはアラビア語で「」の意味があり、もう1つはアラビア語と英語で「女性名」として使われております。

 

 

※蛇足になりますが、「レイラ」という言葉に「最愛の」という意味はなさそうです。

 

恐らくですが、アメリカのロックバンド『デレク・アンド・ザ・ドミノス』のアルバムで「いとしのレイラ」があることから、どこからか「最愛の」という意味が囁かれたのでしょう。

 

 

 

 

意味の解釈の部分で訂正したほうが良い所があれば、ご指摘いただけると嬉しいです。

 

以上、最後までお読み頂きありがとうございました。

 

 

 

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